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2012年01月21日

音楽の環・ニューイヤーコンサートに想う

身も心も引き締まり、新しいチャレンジ心に弾むのが元旦の朝でしょう。兄弟や友人と駒や羽子板、トランプなどでで遊んだ半世紀前が懐かしく思い出されます。
こうした習慣が失われつつあるのは考えものですが、21世紀ならではの新年の上手な迎え方の一つが、ウイーン・フィルの「ニューイヤー・コンサート」ではないかと思われてなりません。





音楽の都ウイーンにある楽友協会大ホールでの演奏会ですが、今では世界70数カ国衛星中継されて、新年には地球の表側でも裏側でもウインナ・ワルツが響き合っているのです。こんな時代が来ようとはヨハン・シュトラウスも予想だにしなかったでしょう。

ニューイヤー・コンサートの歴史は1939年12月31日に初めて開催され、1950年、51年を除き、1月1日に開催されている。
特に1955年以降25年に渡り、ウィリー・ボスコフスキーが指揮し人気をはくし、1959年各国に中継されはじめさらに人気が高まり、世界へのライブ中継がはじまった。

指揮者 マリス・ヤンソン




客席・楽団一帯での熱演


2012年はマリス・ヤンソンが2006年に引き続き2回目の登場となった。
今年は演奏にチャイコフスキーの2曲が初めて取り上げられ、また指揮者マリス・ヤンソンも、テレビ画面からでも感じ取る程の大熱演だった。素晴らしいー演奏だ。

このコンサートの指揮を任されることは指揮者にとって最高の名誉と言えるでしょう。
では誰が、どのようにして選ぶのでしょうか?   それはニューイヤー・コンサートの次の日、1月2日にウィーン・フィルの楽団員全員による投票で決めるのです。ちょっと面白いですね。2013年はフランツ・ウェルナー=メストが選ばれ2011年に続き2度目の指揮をするようになっています。

ホールも歴史を思わせる作りです




カラヤンもクライバーも登場したし、小澤征爾も2002年に登場し世界的話題となりました。音楽は確かにオーストリアの民族的な調べかもしれませんが、今は世界の人々の心の調べとなっているのではないでしょうか。
昨年3・11の東日本大震災以降、音楽が心の支えとなったとの被災地の声もお聞きし、音楽で結ばれていく心の環も、大事にしたいものだと思います。